東京五輪の聖火リレーは十九日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて政府が緊急事態宣言を追加発令した、岡山県に到来した。二十六府県目。大会組織委員会は、ランナーらが走らずにトーチで聖火を受け渡す「トーチキス」方式で炎をつないで最後に聖火皿に点火する、無観客の代替イベントを、岡山市にある岡山城の敷地内で開いた。スポーツ界で活躍した県ゆかりの著名人らが参加した。
十九日にランナーとして参加予定だった、一九九二年バルセロナと九六年アトランタの五輪二大会で女子マラソンのメダルを獲得した岡山県出身の有森裕子さん(54)は、感染拡大を理由に辞退した。
岡山県では二十日も、津山市の津山中央公園グラウンドで、同様のイベントが午後から開かれる。