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福島県内の道路や港湾など土木施設の被害は120億円 震度6強地震

2022.03.26 09:50

 16日夜に発生した福島県沖を震源とする最大震度6強の地震で、県は被災した道路や港湾などの公共土木施設の被害状況を取りまとめ、25日初めて公表した。同日時点の被害額は県と市町村の施設合わせて約120億円で、既に昨年2月の福島県沖地震の被害額約78億円の1・5倍に上っている。昨年に比べてさらに大規模な被害を受けている実態が浮き彫りとなった。昨年に比べて復旧に時間がかかるとみられ、県民生活への影響も長期化が予想される。

 被害に遭ったのは315カ所で、昨年2月の地震の274カ所より41カ所多くなった。最も被害が大きかったのは港湾で43件約51億円だった。次いで漁港が46件約24億円。相馬港では岸壁全15カ所が被災した。護岸のずれや亀裂、液状化などがあった。

 橋りょうの被害は県と市町村の管理を合わせて6件約14億となった。被害が大きかった伊達市の伊達橋と桑折町の伊達崎橋は通行再開に向けた応急復旧だけでも2~3年はかかる見通しだ。

 港湾や阿武隈川に架かる長い橋りょうなどで大規模な被害があったため、昨年2月の地震に比べ被害額が膨らんだと県はみている。被害状況については調査を継続しており、今後も一定程度増加するとみられる。