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歴史ファンら見入る 開幕後初の週末 名君の大名文化

2022.10.09 14:00
大名文化を伝える貴重な展示物に見入る来場者
展示物の特徴や見どころを解説する学芸員の橋本さん

 福島県会津若松市の県立博物館で開かれている、岡山藩主池田家伝来の品を集める企画展「名君の大名文化-岡山池田家と会津 武、その華と志-」は8日、開幕後初の週末を迎えた。歴史ファンらが足を運び、豪華絢爛(けんらん)な大名文化を今に伝える収蔵品に見入っている。

 国宝の「短刀 無銘 伝正宗(名物九鬼正宗)」、国重要文化財の能装束「菊橘文縫箔」、中国で刊行された世界地図を屏風に仕立てた「坤輿万国全図屏風」など貴重な品を多数展示している。

 白河市の無職八城勲さん(81)は刀をひと目見ようと会場を訪れた。迫力に圧倒されたといい、「見ていて吸い込まれそうだった」と話していた。

 県立博物館、福島民報社、福島テレビでつくる実行委員会の主催。福島民報創刊130周年記念事業。池田家の名品を所蔵する林原美術館(岡山市)の特別協力。国宝3点、国重要文化財13件を含む141件のうち、11月6日までの前期は約約120件を展示している。12月4日まで。


■学芸員橋本さん 展示物の特徴解説

 8日は林原美術館(岡山市)の学芸員橋本龍さんによる展示解説会を開いた。

 会津と岡山のつながりや、池田家の文武を伝える名品を詳しく紹介。池田家の家紋「泊蝶紋」や能装束、絵巻、備前刀など展示物の特徴や見どころを解説した。橋本さんによる解説会は11月6日と12月4日も開く。時間はいずれも午後1時30分から同2時30分まで。定員100人。

 「書に触れる書をひもとく」と題したワークショップも開いた。書家・筆跡診断士の千葉清藍さん(郡山市)が、展示している文書の筆づかいの特徴などを分析。参加者は気に入った書を書き写しながら、筆者の気持ちに思いをはせていた。


■観覧ガイド

▽会場=会津若松市・県立博物館

▽会期=12月4日まで

▽時間=午前9時30分から午後5時

▽休館日=月曜日(ただし10日は除く)、11日、11月24日

▽観覧料=一般・大学生1300円、高校生800円、中学生以下無料(ただしふくしま教育週間の11月1日から7日は高校生以下無料)

▽主催=名君の大名文化展実行委員会(県立博物館、福島民報社、福島テレビ)

▽特別協力=林原美術館

▽協力=岡山県立美術館

▽問い合わせ=県立博物館