岡山藩支藩・鴨方藩士から文人に転じ会津藩に招かれ土津神社の神楽を再興した浦上玉堂には、珠玉の作品と呼べる晩年の小品の他、縦150センチを超える大作も多い。小品は乾いた筆で擦り込むように描く筆致が特徴的で、大作はたっぷりした墨で潤いのある山水を積み重なるように描く。
「山澗読易図」は玉堂大作の代表作。陰陽二元を自然の摂理と教える「易経」は玉堂も愛読した。奇怪な山容、滝や渓流は男女の陰陽にも見える。
岡山藩支藩・鴨方藩士から文人に転じ会津藩に招かれ土津神社の神楽を再興した浦上玉堂には、珠玉の作品と呼べる晩年の小品の他、縦150センチを超える大作も多い。小品は乾いた筆で擦り込むように描く筆致が特徴的で、大作はたっぷりした墨で潤いのある山水を積み重なるように描く。
「山澗読易図」は玉堂大作の代表作。陰陽二元を自然の摂理と教える「易経」は玉堂も愛読した。奇怪な山容、滝や渓流は男女の陰陽にも見える。