▽準決勝 勿来工45-7学法福島
勿来工が学法福島に快勝した。前半は互角の戦いが続いたが、後半、勿来工のナンバー8吉田のトライを皮切りに、PR平林やCTB松田和らも得点。計5トライで突き放した。学法福島は追い上げを狙ったが決定力を欠いた。
■後半5トライで圧倒 勿来工 昨年の雪辱を果たす
勿来工が昨年の県大会準決勝で敗れた学法福島相手に雪辱を果たした。15人制で何度も土を付けられた相手だが、今回はテンポの早い攻めで圧倒した。先制トライを奪った主将のSO鈴木悠斗(3年)は「自分たちの強みを出せた」と振り返った。
前半はロースコアの展開になった。鈴木は「緊張して体が動いていなかった」と振り返り、ミスからターンオーバーされたり、ジャッカルでボールを奪われたりして攻め切れなかった。
相手の運動量が落ちた後半に息を吹き返し、今年の強みでもあるFWの突破力とBKの速さを発揮した。守備の隙を突いて縦への突破を繰り返し、後半だけで5トライ(4ゴール)で計33点を挙げた。
決勝は昨年の王者磐城と対戦する。鈴木は「とにかく自分たちのラグビーをやるだけ」と意気込む。2年前の花園出場校を破り勢いに乗るフィフティーンが25年ぶりの聖地行きを狙う。
■伝統のモール得点つながらず 学法福島
学法福島主将のナンバー8本間太陽(3年)は「最後に一本取って勝ちたかったが、崩れてしまった」と唇をかんだ。伝統のモールを強化し、ボールに素早く反応するための練習も重ねてきたが、精度が低く得点につながらなかった。「悔しさを次につなげてほしい」と後輩に託した。
勿来工45-7学法福島(12-7、33-0)