東日本大震災の津波で流出し、福島県いわき市が回収した持ち主不明の写真など「思い出の品」(津波遺留品)の最後の展示・返還事業が10日、市内のいわき震災伝承みらい館で始まった。2月28日まで。
市は写真アルバムやランドセル、トロフィーなど約5千点の思い出の品を保管している。今回は約1300点を展示した。
市によると、震災から13年が経過して品物が劣化したり、引き取り手が少なくなったりしている。この返還事業を最後に思い出の品を供養した上で処分する方針で、処分後もデータベース化した画像をいわき震災伝承みらい館で閲覧できる。
開館時間は午前9時から午後4時30分まで。休館日は月曜日(祝日の場合は翌平日)。箱崎智之副館長は「震災前の思い出を捜している方は足を運んでみてほしい」と話した。
問い合わせは同館へ。