第97回選抜高校野球大会(センバツ)の組み合わせ抽選会は7日、大阪市の毎日新聞大阪本社オーバルホールで開かれ、出場32校の対戦カードが決まった。3年ぶり7度目の出場となる聖光学院(福島県伊達市)は大会第5日の22日、第2試合(午前11時30分開始予定)で常葉(とこは)大菊川(静岡)と対戦する。
抽選では、聖光学院の竹内啓汰主将がくじで27番の抽選札を引き、対戦が決まった。常葉大菊川の橘木千空(ちから)主将と握手を交わした。
県勢が春に静岡県勢と戦うのは初めて。夏は1971(昭和46)年の準々決勝で磐城が静岡学園に3―0で勝利し、1974年の2回戦で福島商が静岡商に1―6で敗れている。
2連覇を狙う健大高崎(群馬)は明徳義塾(高知)、昨秋の明治神宮大会を制した横浜(神奈川)は市和歌山と対戦する。春夏通じて過去7度優勝の広島商は横浜清陵(神奈川)、離島にあり21世紀枠で初めての甲子園に挑む壱岐(長崎)は東洋大姫路(兵庫)と顔を合わせる。
大会は兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で18日に開幕する。開幕試合は柳ケ浦(大分)―二松学舎大付(東京)。開会式の選手宣誓は市和歌山の川辺謙信主将が務める。
順調に日程を消化すれば、30日に決勝を行う。
■東海大会準優勝 常葉大菊川 強打のチーム
常葉大菊川は東海大会で準優勝し、2年ぶり6度目の出場となる。準々決勝で中京(岐阜)に4―1、準決勝で至学館(愛知)に5―4でともに逆転勝ち。決勝は大垣日大(岐阜)に4―7で屈したが、秋の公式戦全11試合で4点以上を挙げた強打のチームだ。
チーム打率は3割5分3厘。主将の橘木千空(ちから)はチームトップ(10打席以上)の打率5割1分3厘を記録し、打線をけん引する。中軸を担う佐藤大加良(たから)は最多の11打点を挙げた。4番児玉一琉(いちる)は県大会で2本塁打を放った。
左腕の大村昂輝は制球力が高く、緩急を生かして打たせて取る。内野手兼任の右腕佐藤大加良は140キロを超える直球で押す速球派。
2007(平成19)年にセンバツを制し、夏の選手権は4強入りした。石岡諒哉監督は当時のメンバーで、主戦の田中健二朗(元DeNA、現くふうハヤテ)とバッテリーを組んだ。
■主戦の対策が必須
聖光学院・斎藤智也監督 過去に日本一になっている、非常に能力が高いチーム。長打力があり、ガンガン打ってくる印象だ。主戦の左投手は制球力がある。対策が必須になる。
■競り合い制したい
聖光学院・竹内啓汰主将 相手はすごく力のあるチーム。自分たちに相手を圧倒する力はないので、競り合いを最後に制したい。初戦に向け、必死になって聖光学院の野球を磨いていく。