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今野走って大会1号 打線好調 日大東北7年ぶり4強 2025秋季高校野球福島県大会 準々決勝(9月23日)

2025.09.24 12:30
【日大東北―ふたば未来】9回表、日大東北2死三塁、今野が生還し、ランニング本塁打となる

▽準々決勝 日大東北4-0ふたば未来

 【評】日大東北がふたば未来に完封勝ちした。日大東北は六回2死二、三塁から敵失で2点を先制。九回は2死三塁から今野の中越えランニング本塁打で突き放した。投げては深沢、長谷川が零封リレー。ふたば未来は得点圏に走者を進めたが後が続かなかった。


 7年ぶりの4強入りを果たし、勢いに乗る日大東北。準々決勝まで計32得点と打線の好調ぶりを象徴したのが9番今野彰人が九回に放った大会第1号の中越え2点ランニング本塁打だ。「ピッチャー陣の頑張りに応えたかった」と晴れやかな表情を見せた。

 2点リードで迎えた九回2死三塁、次打者につなぐ意識で打席に入った。甘く入った初球の直球を捉えた打球が中堅手の頭上を越えると、一気に本塁を突いた。ヘッドスライディングしてダメ押しの4点目を挙げると、ベンチで沸く仲間に向かって力強くガッツポーズし喜びを表した。「打てて良かった」。感触の残る手を感慨深げに見つめた。

 女房役としても1年生投手2人をリードし、無得点に抑えた。先発深沢は持ち味の直球、2番手長谷川は得意の変化球を中心とする配球で攻めた。今大会は5人の投手がベンチ入りし、層も厚い。練習時から各投手とコミュニケーションを密にし、それぞれの強みを最大限に引き出せるよう心がけている。

 準決勝は同じくノーシードで快進撃を続けるいわき光洋との決戦となる。今野は「次の試合もチャンスで一本打って、勝ちたい」と力強く言い切った。


 ▼ふたば未来・平宗治朗(先発の主戦)全力を出し切れて悔いはない。好機で一本が出ない上、相手を抑え切れなかった。春夏に向け、投打ともチーム全体で高める。