▽準々決勝 聖光学院4-0いわき湯本
【評】着実に加点した聖光学院がいわき湯本を下した。聖光学院は三回無死一、三塁、藤崎の遊ゴロの間に先制。五、六、七の各回は犠飛や適時打で1点ずつ追加した。先発松本は被安打2、11奪三振で完封。いわき湯本は四回に小泉大朗が二塁打を放ったが、打線がつながらなかった。
聖光学院は県大会5連覇に向け、犠打や盗塁などを絡めた堅実な野球で4強入りを決めた。1安打2打点で勝利に貢献した藤崎翔勇斗は「後先は考えずに目の前の試合に集中した」と振り返った。
低く鋭い打球を意識し、全4打席中3打席で得点に絡んだ。無死一、三塁の好機で臨んだ2打席目は遊ゴロ併殺打となったが、三走が生還し、先制につながった。3打席目は1死満塁で犠飛を放ち、中軸として最低限の役目を果たした。4打席目には三遊間を抜く適時打を放ち、チームの4点目に貢献した。
食事の改善やウエートトレーニングで筋力を増やし、打球速度が向上。打ち上げたらすぐ交代する打撃練習を実施し、打球の質や集中力を高めてきた。実力を伸ばして今大会からベンチ入りし、試合で着実に結果を残している。
27日は昨年の準決勝と同カードの学法石川との対戦となる。「チームで一体感を持ち、全力で戦う」と気合を入れた。
▼いわき湯本・小泉大朗(四回に二塁打)チームの雰囲気が沈んでいたので、何が何でも打つという気持ちで初球を捉えた。冬を経て心技体のレベルアップを図る。