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【震災・原発事故14年 首長に聞く】広野町長 遠藤智氏 町制85周年 歩み着実に

2025.03.11 19:20

 今年は町制施行85周年の節目となる。古里の歴史と伝統、文化に対する誇りを胸に、「ふる里復興・創生 漸進の年」と位置付けた。一つ一つの施策を丁寧に進め、震災と原発事故からの復興を確かめながら着実に歩みを進める。

 民間資金を活用した公共施設への再生可能エネルギー設備の導入など、震災を教訓とした防災に強い安全安心なまちづくりへ引き続き努力する。拠点となる「防災の駅」の計画も検討を進めたい。

 昨年11月にJR広野駅の新たなコンパクト駅舎ができた。新年度から3カ年で旧駅舎を改修する。防災機能を備えたコミュニティー施設にしたい考えで、西口のロータリーも整備して利便性を向上させる。町の玄関口となる新たなランドマークとしたい。

 移住・定住の促進に向けて駅東側に整備した47戸の住宅団地「広野駅東ニュータウン」は新年度、約半数を目標に住民を迎え入れたい。町の魅力を向上させ、付加価値を創出する官民連携の課題解決型のまちづくりも進める。地域サービスを一層向上させ、町民が「住んで良かった」と実感できる町の実現を目指していく。

 福島国際研究教育機構(F―REI、エフレイ)の研究テーマの一つである放射線科学・創薬医療に関し、町内にオフィスを構える東京大アイソトープ総合センターのがん治療薬の研究推進に協力している。研究から臨床、製造へと、広域連携に取り組みたい。