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第97回センバツ高校野球 聖光初戦サヨナラ勝ち 延長2度追い付く 常葉大菊川下す

2025.03.23 11:08

 第97回選抜高校野球大会(センバツ)は第5日の22日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で1回戦3試合を行った。3年ぶり7度目出場の聖光学院(福島県伊達市)は常葉(とこは)大菊川(静岡)と第2試合で対戦し、延長十二回までもつれた接戦を4―3でサヨナラ勝ちした。タイブレークで2度追い付く粘り強さを発揮し、甲子園春夏通算30勝を達成。大会第8日の25日、第2試合(午前11時30分開始予定)で早実(東京)との2回戦に臨む。


■25日、早実と2回戦

 試合は九回終了時点で大嶋哲平(3年)と常葉大菊川の大村昂輝(同)の両先発が互いに無失点の好投を続け、息詰まる投手戦となった。

 大嶋は緩急のある巧みな投球で狙い球を絞らせず、凡打の山を築いた。10回123球を投げ、被安打6、タイブレークで2点を失った。十一回にマウンドを管野蓮(同)に託した。

 チームは無失策の好守備で再三にわたるピンチをしのいだ。六回、1死三塁の場面では、遊撃手の石沢琉聖(同)が安打性の鋭い打球を好捕し切り抜けた。

 両チーム譲らず、無死一、二塁の場面から始まる延長タイブレークに突入した。県勢が春夏通じて甲子園でタイブレークを戦うのは初めて。

 十回表に中犠飛などで2点を許し、苦しい状況に追い込まれた。その裏、相手投手のボークや猪俣陽向(2年)の右前適時打で同点とした。1点を勝ち越されて迎えた十一回裏には、無死満塁から芳賀巧(3年)の一打で再び追い付いたが、勝ち越しには至らず、緊迫したゲームが続いた。

 十二回表、併殺によって無失点とすると、流れをたぐり寄せた。1死一、三塁から鈴木来夢(同)の中犠飛で決勝点をもぎ取った。ナインは抱き合い、勝利の喜びに浸った。


■1.5試合分の経験

 聖光学院・斎藤智也監督の話 投手の2人がここまで投げてくれたのは想定を超えたうれしい誤算。延長十二回のタイブレークを戦い抜き、1・5試合分の素晴らしい経験ができた。