福島県いわき市のスパリゾートハワイアンズは宿泊者を対象に、常磐炭鉱の歴史に触れるオプショナルツアーを始めた。初回の１０日は、市内の産業遺産を巡った。
ハワイアンズのレジャー施設とホテルの運営を委託されているマイステイズ・ホテル・マネジメント（本社・東京）が企画した。ハワイアンズのルーツの常磐炭鉱を紹介し、特色ある地域資源を掘り起こす狙いがある。
初回は首都圏などから９人が参加した。いわきヘリテージ・ツーリズム協議会のガイドの案内で、常磐炭鉱内郷鉱中央選炭場を見学した。石炭を貯蔵する巨大な建造物や坑内に空気を送り込む「扇風機上屋」などの遺構を見て回った。普段は非公開となっており、参加者は採炭で栄えた往時に思いをはせていた。
炭鉱関連の資料を展示しているみろく沢炭鉱資料館や市石炭・化石館「ほるる」も訪れた。
（いわき版）