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福島県の映像を万博で放映 メタバース推進協が常設展示 里山の魅力、情報発信

2025.08.27 10:48
VRゴーグルを活用し、先端技術が活用された未来の農業や仕事の在り方を考える参加者

 インターネット上の仮想空間の活用を目指す「メタバース推進協議会」(東京都)は9月28日から、大阪・関西万博で、福島県の魅力を伝える映像などを常設展示する。福島県の喜多方、田村、浪江、葛尾の4市町村の映像を流し、福島の里山の素晴らしさや、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興の歩みを国内外に広く発信する。

 協議会は復興庁や福島県を通じて各市町村に常設展示への協力を依頼し、4市町村から賛同を得た。映像は福島大やNTTデータなどと連携し、8分ほどの短編を制作。浪江町で製造された建材が使われている万博のシンボル「大屋根リング」や田村市、葛尾村の豊かな森林、「蔵のまち」として知られる喜多方市の町並みなどを取り上げている。

 被災地で地域活性化に励む若者の姿を紹介するパネルも展示する。メタバース推進協議会代表理事で解剖学者の養老孟司さんのアバター(分身)が、人の暮らしなど社会問題を語る「AI(人工知能)養老先生」のコーナーも設ける。

 常設展示の期間は万博が閉幕する10月13日まで。

 メタバース推進協議会は26日、浪江町の道の駅なみえで、大阪・関西万博の常設展示に関連するワークショップを催した。町民らが仕事や食、農業の未来の姿に思いをはせた。

 町民や地元企業の関係者、福島大の学生ら約20人が参加した。アイドルグループ「LumiUnion(ルミユニオン)」=旧浪江女子発組合=のメンバーがゲストで訪れた。VR(仮想現実)ゴーグルなどを活用し、先端技術が導入された将来の農業や仕事の在り方を考えた。

 ワークショップの成果は万博の開催期間中のステージイベントで発表する。