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戦争で消えた明かり…80年の時を超え 公会堂の「電燈」再点灯 福島県郡山市

2025.08.31 10:18
復元された郡山市公会堂の電燈を見つめる子どもたち

 福島県郡山市は市公会堂を戦時中まで照らした電燈を復元し、30日に現地で点灯した。約80年の時を超え、電燈の明かりが市のシンボルを彩った。

 電燈は市制施行した1924(大正13)年に完成した公会堂を長年照らしていた。戦時中の金属回収令に伴い1941(昭和16)年~1944年の間に撤去されたとみられる。

 昨年6月に市民から提供を受けた古い写真の中に電燈が写っていたのがきっかけで、市が市制施行100周年プロジェクトとして復元を進めてきた。高さ120センチ、幅約60センチ。2基復元した。

 点灯式が行われ、約300人が訪れた。斉藤紀明副市長があいさつした。市内の薫小と橘小の児童が、記念演奏として合唱を披露した。

 斉藤副市長、早崎保夫市教育長、復元に携わった日大工学部の速水清孝教授らがボタンを押し、公会堂の両脇に設置された電燈に光がともった。9月1日は市制施行101年目を迎える日となる。来場者は次の100年が明るい未来となるよう願った。