福島県川内村でクラフトジンの製造を手がける「naturadistill(ナチュラディスティル)川内村蒸溜所」は27日、季節限定の新商品「紫蘇忽布蒸溜酒」を発売した。田村市産ホップと会津産シソを主原料に香り付けした。代表の大島草太さんは「暑い日が続く中でぴったりのスカッとする味わいに仕上がった」と話す。
宇都宮市出身の大島さんは福島大在学中に県産品を使った食品販売のため起業した。卒業後に田村市都路町のクラフトビール醸造会社「ホップジャパン」の醸造士を務め、独立して昨年秋に蒸留所を構えた。
今回が三つ目の商品になる。取れたてのフレッシュホップ・センテニアルと香りを濃縮させたCRYOホップ・カスケードの2種を組み合わせて使用。特徴的な苦みと香りを最大限に生かし、シソやレモングラス、カヤの実、ジュニパーベリーの香りと共に爽やかな飲み口になっている。
大島さんは「これまでの知見を生かし、マニアックで気合の入った商品になった」と胸を張る。2000本を製造し、1本500ミリリットル入りで5500円(税込み)。蒸留所(川内村上川内字町分396の2)や自社ウェブサイトで販売している。