相双地方の課題解決に向け自治体の人材育成を図る「相双地方の『これから』を考える会」は8月29日、福島県南相馬市原町区の福島ロボットテストフィールド(ロボテス)で始まった。12月にかけ合わせて5回、意見交換や視察などを行う。
県相双地方振興局が福島大地域未来デザインセンターの協力を得て、昨年度に続き実施している。今年度は「人口減少社会における広域連携」をテーマに掲げた。相双地方の市町村、広域市町村圏組合、県の出先機関の若手、中堅職員が参加している。
初回は県相双地方振興局の高橋和司局長があいさつした。福島大地域未来デザインセンター相双地域支援サテライトの藤室玲治サテライト長が講師を、同サテライトの伊藤航さんがコーディネーターを務めた。
伊藤さんの進行で参加者は自己紹介し、それぞれの地域の魅力を紹介し合った。課題解決に向け力を合わせることを確認をした。
藤室サテライト長が人口減少や自治体の広域連携について講演した。参加者はグループに分かれ、それぞれの地域が抱える課題について意見交換し、問題意識を共有した。
同会は今後、震災伝承、食と農、観光の専門家を迎え、相双地方各地でワークショップを繰り広げる。最終的に広域連携のアイデアを検討する。
(相双版)