福島県伊達市の聖光学院高普通科進学探究コースの部活動「タンキュウブ」は今年度、香辛料などに使われるジュニパーベリーと地元産の果物を使ったハーブティーの新商品開発に取り組んでいる。
昨年度、規格外で廃棄されるプラムやナシと校内で栽培したハーブを使ったハーブティーを商品化した2年の八巻明莉さんらの活動を平間聖さんら1年生が受け継いだ。平間さんらは果樹農家から提供を受けた廃棄寸前のプラムの乾燥作業を始めた。福島大食農学類3年の鈴木順斗さんら大学生と連携し、地域課題に取り組む。大学生はジュニパーベリーと福島県産の果物を使ったジン風味のノンアルコールカクテルの開発を目指す。
活動は、県などでつくるFukurumu(フクラム)カード推進協議会の「ふくしまの未来を創るフクラム基金」に採択された。3日、協議会の大沼直哉、佐藤淳両委員が聖光学院高を訪れ、通知書を平間さんらに手渡した。平間さんと鈴木さんは「果物を再利用して誰もが楽しめる商品を開発し、福島県の魅力を伝えたい」などと意気込みを語った。
(県北版)