福島県内最大級の献血イベント「ハートフルサタデー」は13日午前9時から午後4時まで、郡山市のビッグパレットふくしまで開かれる。主催団体は協力を呼びかけている。
移動献血車5台を配置し、400ミリリットルの献血を受け付ける。食事や餅つき、子どもらの電子オルガン演奏とダンス、大道芸人のパフォーマンスなど多彩な催しを楽しめる。野菜の摂取量を手軽に計測できるブースも設ける。
1990(平成2)年に始まり、59回目。ハートフルサタデー献血推進実行委員会の主催、郡山市の共催。県赤十字血液センターなどの後援。
問い合わせは実行委員会へ。
■神田貢典実行委員会長に聞く 「若い人たちの参加を呼び掛けたい」
神田貢典実行委員会長(アルファクラブ・アルファクラブ東北社長)は「献血の役割を知り、当事者意識を持ってほしい」と参加を呼び掛けている。
―59回目の抱負を。
「昨年の参加者は一昨年から40人減の359人。今年は400人を目標にしている。飲食の振る舞いや餅つき、子どもらや大道芸人のパフォーマンスもある。保護者に連れられた小学生にも献血を身近に感じてほしい」
―若い世代の献血協力者の確保が課題だ。「献血は人ごとになりがち。手術に必要な輸血だけでなく、血液中の成分は薬にもなる。献血で多くの人が救われると会場で知ってもらえれば、対象年齢を迎えた時に参加しやすいと思う。高齢になると、薬を手放せず献血できない人も増える。健康な若い人たちの参加を呼び掛けたい」
―今後、70回、80回と続けるには。
「献血参加だけでなく当日のボランティアを担うなど、当事者意識を持つ人をいかに増やせるかが大事だ。私たちの会社や(実行委を構成する)ヨークベニマルさんのお取引業者に加えて幅広い企業に呼び掛け、参加者の裾野を広げたい」
(郡山版)