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学生銀賞 結び葉(広野)

2020.03.10 16:09

 ふたば未来学園高(広野町)の生徒が開発した商品を広く発信し、生徒と住民、双葉郡と首都圏とをつなぐ一般社団法人。同校出身で代表理事を務める石井美有さん(18)=立教大一年=が、ふたば未来の教諭らと共に設立した。
 「卒業後も福島とのつながりを継続していきたい」という石井さんの思いが設立のきっかけだった。同校の生徒が開発した「ゆずサイダー」など、双葉郡の特産品を活用した商品を地元の小売店に卸し、生徒と住民との間に販売ルートを築いている。結び葉を間に挟むことで、小売店と学校のつながりが失われず、取り引きが継続しやすくなった。
 首都圏と古里と結ぶ活動にも力を入れている。東京都内で販売会を開き、商品をアピールしている。二〇一九(令和元)年夏には、双葉郡を訪れた都内の高校生らを案内し、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の被災状況や復興の現状などを伝えた。
 校内でカフェを運営している一般社団法人「たんぽぽ」の生徒と一緒にイベントに参加し、商品を販売している。今後も同校との連携を強め、活動を進めていく考えだ。
 立教大のボランティアサークルなどと、ふたば未来の生徒とを結び付ける取り組みの準備も始めた。石井さんは「活動の範囲を広げ、古里の力になりたい」と抱負を語る。
◆結び葉◆▽設立=2019(平成31)年3月▽代表理事=石井美有(立教大経済学部1年)▽メンバー=3人▽住所=広野町下北迫字上大吹62の13▽電話番号=0240(23)6825(ふたば未来学園中・高)