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「絆舞」の酒かす入りカレー開発 福島県など47都道府県のコメ使った酒活用

2022.02.18 17:44
絆舞の酒かす入りカレーを披露する花枝さん(左)。右から川本理事長、高橋市長、徳尾会長

 地域連携と被災地復興応援を目的に47都道府県のコメで造った日本酒「絆舞(きずなまい)」の酒かす入りカレーを、東京都稲城市の飲食店「グリーンワールドカフェ」が開発した。17日、店内で発表会を開いた。

 絆舞は「興(お)こし酒プロジェクト」として福島県会津坂下町の曙酒造が造った。プロジェクトは城南信用金庫(本店・東京都品川区)が事務局を務める「“よい仕事おこし”フェア」実行委員会の主催で、福島民報社が特別協力した。

 同市内では多くの店でカレーを提供しており、スタンプラリーなどを通して民間主導でカレーによるまちおこしを進めている。グリーンワールドカフェを経営する花枝聖さんが、城南信金の川本恭治理事長から絆舞の取り組みを聞き、醸造過程で出る酒かすを有効活用するとともに復興支援の機運を高めようと、新メニューへの活用を決めた。

 酒かす独特の香りや味がカレースパイスと調和し、深みがあるユニークな風味に仕上がった。地元野菜もふんだんに使った。花枝さんは「主張が強い酒かすとのバランスを取るのが難しく、何度も試行錯誤を重ねた」と振り返る。

 発表会には高橋勝浩市長、徳尾和彦市観光協会長も駆けつけた。川本理事長は「酒かすには全国の思いが詰まっている。絆舞のコラボ商品が今後も広がるよう期待する」と語った。