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原発事故の避難区域12市町村の課題解決策探る 福島で初の創業アイデアコンテスト

2022.02.19 20:43
オンラインで矢吹理事長から表彰を受ける渡辺さん(画面中央)

 東京電力福島第一原発事故に伴う避難区域が設定された福島県内の12市町村の課題解決を目指す初めての「福島12市町村 創業アイデアコンテスト」が19日、福島県福島市の福島グリーンパレスで開かれ、花の酵母を用いたカクテルを提案した須賀川市出身の渡辺優翔さん(21)=東京農大3年=が最優秀賞に輝いた。

 県が12市町村で起業を目指す人から事業案を募り、移住・定住を加速化させる目的で開催した。全国から27件の事業案が寄せられ、19日は書類審査を通過した6件について出場者がオンラインで最終審査に臨み、アイデアを説明した。

 最優秀賞に選ばれた渡辺さんの事業案では12市町村で栽培した花から酵母を採取し、香り高いカクテルを作り、県内外での販売や海外輸出につなげる。優秀賞には、ブドウの葉を活用した化粧品の製造・販売を体験できる教育プログラムを提案した神奈川県在住の会社経営者福田徹さん(55)が選ばれた。

 審査員を務めた矢吹光一とうほう地域総合研究所理事長がオンラインで渡辺さんを表彰した。県は事業案について、専門家による個別相談などを通じて実現を支援していく。