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伝統生かした復興の在り方探る 福島県白河市で県民シンポジウム

2022.03.14 12:20
意見を交わす(左から)内堀、野崎、八槻、和知の各氏

 福島県主催の「ふくしま復興を考える県民シンポジウム2022」は13日、福島県白河市の新白信ビルで開かれた。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から11年がたった県内外の現状を踏まえ、地域の伝統を生かした復興の在り方について意見を交わした。

 約120人が参加した。第1部は、いずれも市内の大島屋蒟蒻(こんにゃく)店取締役の吉島佳津恵さん、白河だるま総本舗14代目の渡辺高章さん、西郷村の東陽電気工事社長の石川格子さんが伝統産業の維持・発展や人材育成など各社の取り組みを発表した。

 第2部では内堀雅雄知事、分とく山総料理長の野崎洋光さん(東京都)、八槻都々古別神社第79代宮司の八槻純子さん(棚倉町)、ダルライザープランニング代表の和知健明さん(白河市)がパネル討論を繰り広げた。野崎さんは地産地消の大切さ、八槻さんは伝統文化継承への思い、和知さんは演劇を通じたキャリア教育の重要性をそれぞれ訴えた。内堀知事は復興の加速と風化防止に向け、県内事業者の努力や取り組みを国内外に発信する必要性を強調。「伝統と変革、人をキーワードに地域活性化と復興に取り組んでいきたい」と語った。

 シンポジウムは動画投稿サイト「ユーチューブ」で生配信された。