福島県浪江町がJR浪江駅西側に整備を進めていた複合施設「ふれあいセンターなみえ」は18日、全面開所した。介護関連や交流の施設、屋内遊び場、屋外運動場があり、町民が交流する新たな拠点となる。
現地で記念式典を行い、吉田数博町長が「幅広い世代の町民が交流し、元気な笑顔が集まる憩いの場となるよう期待している」とあいさつ。新妻秀規復興副大臣、増子輝彦参院議員(福島県選挙区)、鈴木正晃副知事、佐々木恵寿町議会議長が祝辞を述べた。
笠井淳一町教育長が施設の概要を紹介。関係者がテープカットして開所を祝った。なみえ創成ダンスチームが踊りを披露して花を添えた。記念イベントも開かれ、ボルダリング講習会など多彩な催しを繰り広げた。
ふれあいセンターなみえにあるのは、介護関連施設「ふれあい福祉センター」、交流施設「ふれあい交流センター」、ボルダリング施設や遊具がある屋内遊び場「ふれあいげんきパーク」、屋外運動場「ふれあいグラウンド」の4施設。総事業費は約34億円で国の福島再生加速化交付金を活用した。
ふれあいげんきパークでは早速、子どもたちが遊具で元気に遊ぶ姿が見られた。足立夏音空(かのあ)ちゃん=浪江にじいろこども園=は「遊ぶ場所ができてうれしい。友達とまた来たい」と笑顔を見せていた。