福島民報社は福島県内の短大生と中学生の計2組を2022(令和4)年度の「ふくしま復興大使」に選んだ。地域づくりの先進地視察に派遣する。
ふくしま復興大使は、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生後、福島民報社が新たな社是として取り組んでいる「地域づくり」の一環。大学・短大生、高校生らを対象とした「ふくしま経済・産業・ものづくり賞(ふくしま産業賞)学生部門」(福島民報社主催)、「小中学生まちづくり大賞(ふくしまジュニアチャレンジ)」(同)の受賞者から希望を募り選考した。
福島学院大短期大学部情報ビジネス学科2年の今野茉奈(まな)さんと1年の狩野篤輝(あずき)さんは、全国有数のニンニク産地である青森県田子町を訪れる。流通体制や六次化商品開発の流れを学び、福島市飯野町で栽培されている「エレファントガーリック」のブランド化に視察の成果を生かす。
会津若松市の会津学鳳中1年、渡部夏帆(かほ)さんは古米や破砕米でバイオプラスティックを生産している新潟県南魚沼市の企業などを訪問し、コメの新たな活用法を探る。