福島県双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館の来館者が19日、15万人を突破した。同館は2020(令和2)年9月の開館から3年での15万人到達を見込んでいたが、2年余りでの達成となった。
15万人目は横浜市の会社員内島康之さん(59)。高村昇館長がオリジナルのシャツや防災グッズ、ファイルなどの記念品を内島さんに手渡した。
内島さんは一人旅で浜通りを訪れていた。「被災地にお金を落として復興を応援しよう」と初めて来館。「震災と原発事故当時の資料を見て、復興の現状を知りたい」と話した。
同館は年間5万人の来館を目標にしていた。学校や企業など団体での訪問に加え、県外からも個人で訪れる人が多いのが来館者増につながったとみている。高村館長は「今後も多くの人に来てもらい、複合災害の教訓や防災の取り組み、復興の今の姿を知ってほしい」と呼びかけている。