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地域連携と復興応援の酒「絆舞」仕込み 福島県会津坂下町で全国信金関係者 過去最多の国内250地域のコメ使用

2022.10.22 19:55
絆舞の仕込み作業に臨む信金関係者
プロジェクトの成功を誓う参加者

 地域連携と被災地復興応援を目的に47都道府県のコメを使って造る日本酒「絆舞(きずなまい)」の仕込みが22日、福島県会津坂下町の曙酒造で行われ、全国の信用金庫関係者らが作業に臨んだ。12月6日に東京ビッグサイトで開幕する「”よい仕事おこし”フェア」の開会式で披露される。

 プロジェクトは城南信金(本店・東京都品川区)が事務局を務める同フェア実行委員会の主催で、6年目。福島民報社が特別協力している。各信金のネットワークを活用してコメを集めており、今年は過去最多となる全国250地域で取れたコメを原料に用いる。

 造るのは、純米大吟醸の火入れ酒「佳酔(かすい)」、生酒「爽酔(そうすい)」、水の代わりに酒で仕込む貴醸酒「極酔(ごくすい)」。佳酔は500ミリリットル入りを約5000本、爽酔は720ミリリットル入りを約3000本、極酔は720ミリリットル入りを約4000本造る予定。売り上げ1本当たり100円が災害復興支援のために寄付される。

 今回の仕込みでは、ふかしたコメをタンクに運び入れてかき混ぜる作業を行った。11月19日に絞り作業を行う。

 曙酒造の鈴木孝市社長(38)は「各地域の情熱が感じられるコメで仕込むことができた。絆舞を通じ、日本をより明るく、温かくすることができればうれしい」と語った。


■「全国に元気届ける」 全国の信金関係者ら誓い新たに

 仕込みに集った信金関係者は、「絆舞」で全国に元気を届けると誓いを新たにした。

 セレモニーで実行委員会を代表して福島信金の樋口郁雄理事長(東北地区信用金庫協会長)が「地域を越えて絆を結んでいる信金の姿をアピールしたい」と述べた。

 古川庄平会津坂下町長、小笠原敦子県商工労働部長があいさつし、絆舞へ期待を寄せた。城南信金の川本恭治理事長が新酒の名前を発表し、「昨今の暗い情勢を思い切り吹っ飛ばしたい」と力を込めた。

 本県関係の信金からは、会津信金の星幹夫理事長、ひまわり信金の台正昭理事長、あぶくま信金の太田福裕理事長らも参加した。福島民報社の芳見弘一社長が出席した。