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福島県知事選、30日投開票 現新2陣営、都市部で舌戦締めくくり

2022.10.29 09:27

 任期満了に伴う第22回福島県知事選は30日、投開票される。3選を目指す無所属の現職内堀雅雄候補(58)=自民、公明、立憲民主、国民民主各党の県組織支援=と、団体役員で無所属の新人草野芳明候補(66)=共産推薦=が13日の告示以来、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興、人口減少、物価高など喫緊の政策課題を論じてきた。選挙戦最終日の29日は両陣営ともに大票田の都市部で舌戦を締めくくる。

 内堀候補は2期8年の県政運営で、度重なる災害において復興財源や支援体制を確保してきた実績を強調。新産業創出による移住・定住の促進、雇用確保、若者の県内定住、子育て・教育環境の整備も主張してきた。

 29日は会津若松市から郡山市に入り、中通りを北上する。福島市一円で選挙カーを走らせ、中心市街地のさんかく広場でフィナーレを飾る。

 草野候補は福島第1原発の放射性物質トリチウムを含む処理水の海洋放出反対を論戦の軸に据え、相手候補が賛否を明確に示していないと批判を展開。教育予算増額や県立高の統廃合方針見直しなども訴えてきた。

 28日、草野候補の新型コロナウイルス感染が判明した。29日は共産党所属の国会議員や県議が代理で遊説し、郡山市のJR郡山駅西口広場で締めくくる。

 現新2人による一騎打ちは2010(平成22)年の第19回以来で、震災と原発事故以降では候補者数が最も少ない。知事選の投票率は低下傾向が続いており、県民の投票行動が注目される。