福島県大熊町の町文化展は4日、約12年ぶりに町内で始まった。町民らが避難先で手がけた絵画や写真などの作品約140点を、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生後初めて町役場本庁舎に展示している。10日まで。
まちの様子をとらえた風景写真や絵画、パッチワークなどの手芸作品が並ぶ。会津若松市やいわき市で活動する主婦らが作成したコーヒーカップなどの陶器もある。町教委などが原発事故に伴う避難指示で荒廃した家屋の解体前に歴史的資料を救い出す「文化財レスキュー」で集めた看板や、町特産品のレプリカなども置いている。
町教委の主催。入場無料。時間は5日が午前10時から午後3時、7~9日が午前9時から午後5時、10日が午前9時から午後3時。6日は休展。
町内の秋の恒例行事として催されていた文化展は、震災と原発事故発生後、会津若松市やいわき市などで実施してきた。2020(令和2)年から町内で再開する計画だったが、コロナ禍により開催を見送っていた。
問い合わせは町教委教育総務課へ。