福島県は1日から3日までの3日間、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被災地で、複合災害の教訓を学ぶ「ホープツーリズム」と、休暇先で仕事をする「ワーケーション」を組み合わせた実証事業に取り組んでいる。
神戸製鋼所(本社・東京都)の社員6人が訪れている。初日は浪江町の福島いこいの村なみえで業務に取り組み、設備や環境を確認した。原子力・復興プロジェクト部の知久大輔営業室長は「環境が整い、ワーケーションとして利用できると感じた。被災地の現状も知ることができた」と話した。
2、3の両日はいわき市を巡り、テレワークを体験するほか、いわきマリンタワーなどを見学する。
実証事業は今年度3度目。県外の企業を対象に被災地でワーケーションを体験するとともに、地域の魅力や現状も感じてもらうことで、観光需要の拡大や復興の加速化につなげる。