東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生後の地域課題の解決策を考えてきた双葉地方政策研究会は10日、福島県双葉町産業交流センターで成果報告会を開いた。参加した県職員と双葉郡の町村職員が郡内の振興に向けた具体的な施策を提案した。
政策研究会は県相双地方振興局が企画した。震災後に採用された県や双葉郡の若手職員ら8人が参加し、昨年7月に始まった。研究テーマを決め、2グループに分かれて、施策をまとめるための討論や現地視察などに取り組んだ。
報告会では各グループが施策内容を発表した。このうち、移住・定住施策を考えたグループは、郡内に人を呼び込む重要性を説明した。人口増加のために、各町村が連携した情報発信や、空き家を活用した「お試し移住」事業を提案した。