福島民報社が2015(平成27)年に福島の復興発信を目的に企画した「ふくしま未来応援団」に参加した鹿児島大法文学部2年の渡辺望未(のぞみ)さん(20)は11日、福島県双葉郡を訪れ、被災地の現状に理解を深めた。
秋に海外留学する前に、被災地の今を目に焼き付けたいと母の京子さん(52)とともに訪問した。応援団として来県した際は会津方面を巡った。今回はレンタカーで国道6号を北上し、浪江町の請戸漁港や震災遺構・請戸小を見て回った。
望未さんは「自治体によって復興の進捗が異なると感じた。これからも福島に目を向け、また来たい」と語った。特別支援教育支援員の京子さんは請戸小の児童が全員無事だった点について「自分が当事者だったらどうだったろうか。避難の大切さを改めて感じた」と語った。
海岸線に沿って走る県道広野小高線(通称・浜街道)を巡り、景色に感動していた。