福島県南相馬市小高区でワイン用ブドウを栽培しているコヤギファームは新たに4種類のワインを発売した。これまでの赤ワインに加え、白ワインを初めて造った。
代表の三本松貴志さんは東京電力福島第1原発事故で酪農を休業し、かつての牧草地などでブドウを育てている。当初から白ワインの製造を目標としてきたが、白ワインに使用するブドウ「シャルドネ」は病気に弱いことなどから、3年目にようやく念願がかなった。川内村の「かわうちワイナリー」で醸造し、さっぱりした飲み口に仕上がったという。
今回発売したのは白1種類と赤3種類。三本松さんは市役所で門馬和夫市長に披露し、「この土地では何もできないと言われるのが嫌だった。こんなに素晴らしいものができると証明できた」などと語った。
ワインはいずれもアルコール度数11%の中辛口で1本2800円(750ミリリットル、税込み)。コヤギファームか同社のホームページで購入できる。