福島国際研究教育機構(F―REI、エフレイ)は7日、委託で実施する研究開発事業の公募を開始した。第1弾として、重点5分野のうち農林水産分野の8テーマについて8月7日まで企画提案書を受け付けている。
浜通り地域の農林水産業の復興に向けて、担い手不足に対応する自動化技術、高付加価値の果樹栽培の実現、有機栽培の推進などに関して研究に取り組む企業や大学、団体を募る。
エフレイの中期計画期間である2029年度までの最長7年間を実施期間とし、毎年度末に事業評価を行う。浜通りと東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が出た計15市町村をはじめとした県内に研究設備を設け、研究チームの滞在や県内の研究機関、企業と連携した実験などを求める。
18日午後1時からオンラインで説明会を開く。公募詳細な内容はエフレイのホームページに掲載している。
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【エフレイが研究開発事業で公募する農林水産分野の8テーマ】
▼土地利用型農業における超省力生産技術の技術開発・実証
▼輸出対応型果樹生産技術の開発・実証
▼先端技術を活用した鳥獣被害対策システムの構築・実証
▼施設園芸におけるエネルギー循環利用技術体系の構築と実証
▼化学肥料・化学農薬に頼らない耕畜連携に資する技術の開発・実証
▼未利用農林水産業資源を活用した新素材の開発
▼福島浜通り地域等の農林水産業復興の将来方向性に関する研究
▼福島浜通り地域等の農林水産業復興に資する研究事業(提案公募型募集)