福島県を含む東北地方や、英国の高校生は31日、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被災地を訪れ、復興の取り組みに理解を深めた。
日英の生徒が交流し、実践的な研究活動と発表を行う「日英サイエンスワークショップ」の行程で訪ねた。文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定され、理数系教育の充実に取り組んでいる福島高、東北大が共催した。
福島、安積の両校をはじめ、山形、宮城両県、英国などの生徒50人が東京電力福島第1原発や東日本大震災・原子力災害伝承館(双葉町)、東電廃炉資料館(富岡町)を巡った。伝承館では住民避難の経過をまとめた映像などを見て回った。
被災地を初めて訪問した駒場優吾さん(福島高2年)は「震災と原発事故は忘れてはいけない出来事。今後も機会を見て被災地に行き、学びを深めていきたい」と話した。
ワークショップは8月6日まで。1~5日は東北大の研究室で自然災害や環境放射線などをテーマに、研究活動を実施する。