東京電力は13日、福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)取り出しに向け、ロボットアームの挿入口となる原子炉格納容器の貫通部のふたを部分的に開いた。16日に全開にする。
東電によると、13日午前9時10分ごろから約40分でふたを開いた。貫通部から放射性物質が漏れないように設置した部屋の中で作業を進めた。周辺の放射性物質濃度を常時監視するなどの対策を取った。今後の作業の障害となる、ふたの取っ手を切断した。
ふたを全開にした後、貫通部の堆積物を取り除き、ロボットアームの動線を確保する。東電は今年度後半のデブリ取り出しを目指しており、試験的に数グラムを採取する方針。