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【福島県議選・最新情勢】(2)会津若松市 若松市少数激戦、無党派層が鍵

2023.10.23 09:55

■会津若松市(定数(4)―5)

 現職4人による無風とみられていたが、7月の市長選に立候補した元職が名乗りを上げ一転、5人が立候補した前回に続き少数激戦となる見通しだ。注目を集めた市長選が終わったばかりで盛り上がりに欠ける面があり、各立候補予定者は無党派層をどう取り込むかが支持拡大の鍵になるとみている。

 自民は2議席の維持を期す。佐藤義憲は後援会組織の拡充を重視し、地元西部地区で足場を固めて中心部などで浸透を狙う。佐藤郁雄は城西地区が地盤で出身母体の総合病院から支援を受ける他、若年層の支持獲得を目指す。

 立憲民主は1議席の死守を目指す。宮下雅志は中心部を拠点に後援会組織の引き締めを図りながら、全域で支持拡大を狙う。

 無所属の渡部優生は地元の河東町で支持を固め、連合福島傘下の労働組合に働きかけを強める。水野さち子は一箕地区を軸に市長選で支援を受けた団体などを回り、子育て世代への浸透に努める。


■喜多方市・耶麻郡(定数(2)―2)

 自民の江花圭司と立民の瓜生信一郎の現職2人が立候補を予定。他に立候補の動きはなく、2015(平成27)年以来8年ぶりの無投票となる公算が大きい。

 江花は商工業団体などから推薦を受け、地盤の塩川地区を軸に足固めを狙う。

 瓜生は地元熱塩加納地区を軸に、農業団体からの支持を生かして浸透を図る。


■南会津郡(定数(1)―2)

 いずれも無所属で南会津町職員出身の新人2人による一騎打ちとなる見込み。4年前は今回引退する現職と新人の選挙戦となった。

 渡部英明は地元の南会津町田島地区を中心に浸透に努め、郡全域への支持拡大を目指す。

 大桃英樹は地盤とする南会津町南郷地区を軸に、人口が多い田島地区での支持を呼びかける。


■河沼郡(定数(1)―2)

 自民の現職小林昭一と立民の新人猪俣明伸による実戦入りが濃厚だ。選挙戦になれば2011(平成23)年以来、12年ぶりとなる。

 小林は地盤の会津坂下町を中心に支持層を固めながら、郡全域で新たな支持獲得を目指す。

 猪俣は出身地の会津坂下町などで支援を求め、支持層の開拓と現職の地盤の切り崩しを狙う。


■大沼郡(定数(1)―2)

 自民の現職山内長に立民の新人加藤志津佳が挑む構図となる。2003(平成15)年以来、20年ぶりの選挙戦となる見通し。

 山内は地盤の会津美里町を中心に回り、農業や商工業団体などの支持取り付けを狙う。

 加藤は出身地の会津美里町を拠点に、子育て世代や若者らへの支持を呼びかける。(文中敬称略)


■立候補予定者

会津若松市(定数(4)―5)

佐藤 義憲48自現 (2)

佐藤 郁雄60自現 (1)

宮下 雅志68立現 (4)

渡部 優生62無現 (2)

水野さち子61無元 (2)

喜多方市・耶麻郡(定数(2)―2)

江花 圭司48自現 (1)

瓜生信一郎74立現 (9)

南会津郡(定数(1)―2)

渡部 英明56無新 

大桃 英樹48無新 

河沼郡(定数(1)―2)

小林 昭一71自現 (3)

猪俣 明伸39立新 

大沼郡(定数(1)―2)

山内  長62自現 (1)

加藤志津佳46立新 


※敬称略。掲載順は県議会の議席の多い政党順、期数順。氏名の右は年齢、政党、現・新・元、期数。自は自民、立は立憲民主、各党の公認。無は無所属。年齢は22日現在。喜多方市・耶麻郡以外は選挙戦となる見込みの選挙区。