第20回福島県議選(定数58)は12日、無投票の9選挙区(17議席)を除く10選挙区で投開票され、残る41議席が決まる。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の発生から12年8カ月が経過する中での復興政策をはじめ、物価高、人口減少、防災・減災への対応などを問う重要な選挙となる。県議会最大会派の自民党が単独過半数を維持するか、立憲民主党と無所属の議員でつくる第2会派「県民連合」が勢力を拡大するかが焦点。投票は24市町村の計808カ所で行われ、即日開票される。全選挙区で当選者が確定するのは13日午前0時ごろの見通し。
10選挙区の41議席を争う立候補者54人は11日、街頭での10日間にわたる選挙戦を終えた。
無投票の9選挙区17人を含めた立候補者71人の党派別の内訳は、自民が現職28人と新人5人(うち推薦2人)、立憲民主は現職8人と新人5人、共産は現職5人と新人1人、公明は現職4人、日本維新の会は元職1人。諸派は新人1人。無所属は現職7人、元職1人、新人5人。
最大会派で現有31議席の自民は、単独過半数となる30議席以上の確保を目指す。第2会派「県民連合」は現有18議席からの伸長を期す。第3会派で現有5議席の共産は交渉会派(5議席以上)の維持、公明党は現有4議席の堅持、維新は県議会で初の議席獲得を狙う。
投票率は1975(昭和50)年の第8回以降、12回連続で下がり続けており、前回2019年は過去最低の41・68%だった。
投票は10選挙区24市町村で午前7時に始まる。福島市は午後8時まで投票所を開設し、他の23市町村は投票所の閉鎖時刻を1時間から3時間繰り上げる。
開票は午後8時から順次行う。1人区の南会津郡、河沼郡、大沼郡、石川郡は午後9時ごろまでに開票結果が確定する見通し。
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白河市・西白河郡、喜多方市・耶麻郡、相馬市・相馬郡新地町、田村市・田村郡、南相馬市・相馬郡飯舘村、伊達市・伊達郡、本宮市・安達郡、東白川郡、双葉郡の9選挙区は無投票となり17人が当選した。