東京電力福島第1原発事故に伴う福島県富岡町の帰還困難区域のうち、政府が小良ケ浜、深谷両地区に設定した集会所や共同墓地、それらにつながる道路の点的、線的な特定復興再生拠点区域(復興拠点)の避難指示は30日午前9時に解除される。県内6町村に設けられた復興拠点の全てで避難指示解除が完了する。
両地区の墓地や集会所など6カ所を点拠点、点拠点につながるアクセス道路計7・2キロを線拠点としている。解除後、両地区内で居住はできないが、道路の通行や墓参りは自由になる。
解除に合わせ、立ち入り規制のバリケードの位置を変更するほか、両地区につながる道路の入り口付近3カ所に監視員を配置するなど防犯対策を強化する。
町は復興拠点外となる両地区の住民の帰還に向け、面的な除染を実施するために特定帰還居住区域を設定する計画づくりを進めており、早ければ年内に政府に提出する方針だ。
両地区の帰還困難区域は町全体の6・7%で、11月1日現在、219世帯523人が住民登録している。
動画のURLは https://youtu.be/VUBtSCv0lpQ?si=8IHmqjkdxI6pAfJx