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冬至カボチャで無病息災 福島県飯舘村オリジナル品種「いいたて雪っ娘」 福島市で出荷最盛期

2023.12.21 19:03
「いいたて雪っ娘」の出荷作業に励む渡辺さん

 22日は二十四節気の「冬至(とうじ)」。一年で最も昼が短く夜が長い日とされ、カボチャを食べて無病息災を祈る風習がある。飯舘村オリジナル品種「いいたて雪っ娘」の出荷作業が福島市荒井の作業場で最盛期を迎えている。

 いいたて雪っ娘は、品種の特徴である保存性の高さを生かし、秋に収穫したカボチャを冬至に合わせて出荷している。東京電力福島第1原発事故による全村避難を乗り越えた復興のシンボルの一つとなっている。21日は、いいたて雪っ娘かぼちゃプロジェクト協議会長の渡辺とみ子さん(69)がカボチャの計量やシールを貼る作業に励んだ。

 カボチャは飯舘村と、渡辺さんの避難先だった福島市の計5カ所の畑で栽培している。今年は猛暑の影響で実が小ぶりだが、例年よりも甘みが強くコクのある味わいに仕上がった。渡辺さんは「カボチャを食べて冬を乗り切る栄養をつけてほしい」と話している。

 飯舘村の「いいたて村の道の駅までい館」や福島市内のスーパーで販売している。