アイドルグループ乃木坂46や人気バンドGLAYなどが出演する「風とロック」の大規模ライブが来年3月30、31の両日、さいたま市のさいたまスーパーアリーナで開催されることが決まった。古里をテーマに、両日とも昼夜2公演を繰り広げる。東京電力福島第1原発事故に伴い福島県双葉町民が避難生活を送った場所で、多くの人に福島県へ心を寄せ続けてもらう契機にする。
「風とロック」が24日発表した。福島民報社が特別協力し、「風とロック さいしょでさいごのスーパーアリーナ〝FURUSATO〟」と題して催す。郡山市出身のクリエイティブディレクター箭内道彦さんが来年4月に還暦を迎えるのに合わせて企画した。
出演者が競演する〝対バン方式〟。初日昼公演は乃木坂46と、会津若松市出身の山口隆さんがボーカル・ギターを務めるバンド「サンボマスター」が対決する。夜公演はバンド「MAN WITH A MISSION(マン・ウィズ・ア・ミッション)」、「BRAHMAN(ブラフマン)」、「ACIDMAN(アシッドマン)」が登場。2日目昼はシンガー・ソングライターさだまさしさんが臨み、競演者は今後発表される。夜はGLAYとバンド怒髪天が出演する。
出演者は白河市で秋に開催している風とロック「芋煮会」に登場するなど、本県に継続的に関わったり、ゆかりがあったりする。乃木坂46のキャプテン梅沢美波さんは幼い頃、福島県内の祖父母宅を毎年のように訪れていたといい、出演者それぞれが大切な場所への思いを込める。