福島県双葉町の伝統行事「ダルマ市」は6、7の両日、JR双葉駅前で開かれている。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生後、町内での開催は昨年に続き2回目。初日は名物の巨大ダルマ引きで新春を祝った。
JA福島さくら女性部協議会双葉支部ダルマ部会が絵付けした双葉ダルマを販売している。大小さまざまな縁起物が並び、来場者が買い求めている。巨大ダルマ引きでは体長約3メートル、重さ約600キロのダルマを中心に綱引きを実施した。南北に分かれて綱を引き合い、商売繁盛や家内安全を願う南に軍配が上がった。
ダルマ市は江戸時代から約300年続いているとされる。原発事故発生後も町民有志が避難先で伝統をつないできた。昨年、古里に戻った。原発事故発生前と同様、町や町商工会、町観光協会などでつくる実行委員会が主催している。
7日は恒例のダルマみこしや、民俗芸能発表会などを繰り広げる。