福島県大熊町は7日、「おおくま宣伝チーム」を立ち上げた。町に関わる人々が地域の魅力を発信し、関係人口拡大や移住・定住の促進につなげる。町役場本庁舎で委嘱式が行われ、メンバーが町の復興や発展への貢献を誓った。
チームは町内在住の20代~60代の8人で構成する。地元の企業や団体などで働く町民や移住者から町が選んだ。任期は2024(令和6)年度末まで。町の施設や店舗、企業、町民の日常などを取材し、記事や写真にまとめて町の特設サイトで詳報する。
委嘱式では吉田淳町長が「それぞれの立場で、魅力や情報の発信に努めてほしい」とあいさつし、一人一人に委嘱状を手渡した。メンバーが吉田町長を囲んで記念撮影した。
メンバーの南場優生海(ゆうみ)さん(28)は地元出身。「原発事故被災地のマイナスイメージを払拭し、楽しく暮らせる町だとPRしたい」と意気込んだ。同じくメンバーの広川誠さん(26)は昨年11月から復興支援員を務める傍ら、フリーのカメラマンとして町内の日常を撮影している。「経験を生かし、町の良さを広く発信する」と決意した。