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高校野球で諦めない心培う 原太一さん、武さん兄弟が講演 福島県会津若松市

2025.08.26 15:08
困難を乗り越えた経験などを語る太一さん(右)と武さん

 県中小企業家同友会会津支部のランチ例会は20日、福島県会津若松市の「Criative Cafe REQUEST」で開かれ、会津北嶺高野球部の元主将・原太一さん(東北福祉大2年)と会津高野球部の前主将・武さん(3年)兄弟が講演した。2人は野球を通して困難を乗り越えた経験や、諦めないことの大切さを語った。

 2人は喜多方市出身で、中学硬式野球チーム福島レッドホープス会津リトルシニアの卒団生。

 太一さんは会津地方の高校から甲子園を目指そうと会津北嶺高に進学した。主将を任されたが、全国から集った選手は野球や日常生活に対する価値観がバラバラで、まとめるのに苦労したという。

 「自分のためでなくチームのためという考えが成長につながると信じ、みんなで同じ方向を見ようと努力を続けた」と語った。その結果、全国高校野球選手権福島大会で同校初となる4強入りを果たした。

 武さんは会津高に進学後、利き腕である右腕の筋力が低下する平山病を患った。左投げに転向し、左翼手としてレギュラーをつかむまでに成長した。

 上手くプレーできず悩む日々もあったが、「中学時代の指導者や同級生の支えで続けられた」と周囲に感謝した。小中学生時代に野球に打ち込み切れなかった分、高校ではやり遂げたいとの思いが競技を続ける原動力になったという。

(会津版)