防災について考える「防災推進国民大会(ぼうさいこくたい)」の公式ワークショップは7日、福島県南相馬市原町区の市民情報交流センターで催され、東日本大震災や東京電力福島第1原発事故を振り返った。
市民約30人が参加した。NPO法人はらまちクラブの江本節子理事長、福島東高の高橋洋充教諭、国立病院機構福島復興支援室の小早川義貴医師、ジャーナリストの大牟田透さんが登壇した。震災時に言葉にできなった思いや心の痛みについて語り合った。参加者もカードにそれぞれの思いを記し、「語られなかった問い」に心を寄せ、教訓として残す作業を体験した。
「ぼうさいこくたい」は内閣府などが主催し、産官学民の関係者が防災活動を発表し、交流するイベント。今年は新潟市がメイン会場となった。南相馬市でのワークショップは、原発事故の国会事故調報告書作成に従事したメンバーらでつくる「わかりやすいプロジェクト国会事故調編」が主催した。
(相双版)