福島県田村市制施行20周年記念式典は28日、市総合体育館で行われ、関係者がこれまでの歩みを振り返るともにさらなる市勢発展を誓った。
白石高司市長が「市はこれまで震災・原発事故、コロナ禍などを経験したが、たゆまぬ努力で歩んできた。20年の節目を未来を描く出発点として市民一人一人の力を合わせ、誇れる田村市をつくっていきたい」と式辞を述べた。大橋幹一市議会議長があいさつし、鈴木正晃副知事、玄葉光一郎衆院副議長(福島県2区)、森雅子参院議員(福島県選挙区)が祝辞を述べた。
鬼五郎幡五郎太鼓の演奏や、たむらちいき活動部ダンス部の踊りなどが披露され、市民の歌を斉唱した。
20周年を記念した子育て応援事業や防災イベントも繰り広げた。子育て応援事業では、タレントの杉浦太陽さんが講演し、赤ちゃんスマイル相撲なども催し、多くの人でにぎわった。
田村市は2005(平成17)年3月1日、滝根、大越、都路、常葉、船引の5町村が合併し、県内11番目の市として誕生した。平成の大合併に伴う新市の誕生は県内で初めてだった。