東日本大震災による津波で浸水した福島県浪江町の請戸小にあったグランドピアノが、双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館で10日から展示される。同日は同校の卒業生がピアノを弾きながら校歌などを演奏する。
29日まで同館で開かれている企画展「浪江町の学校と震災」での追加展示となる。ピアノは請戸小2階の音楽室にあり、震災による津波で浸水したが、流出は免れた。なみえ創成小・中に移管され、今年10月まで同校体育館で使用されていた。同校が町内にある別のピアノとの入れ替えを決定したのを受け、伝承館が資料として譲り受けた。
10日からの展示に先立ち、8日に同館で搬入作業が行われ、郡山市の郡山ピアノサービスの社員がピアノを組み立てた。