福島県双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館で11日、追悼イベントが催された。
郡山市出身の中谷仁絵さん(22)=福島大4年=がピアノでクラシック曲などを演奏した。かつて浪江町の請戸小で使われていたピアノを使用した。双葉町出身の箏奏者大川義秋さん(26)は自身が作曲した平和をテーマにした曲などを披露した。最後は復興応援ソング「花は咲く」を2人で演奏した。
2人のコンサート終了後の午後6時30分、同館の外で追悼花火が打ち上げられ、来館者が復興への祈りをささげた。
このほか、双葉町復興支援員による追悼行事「フラワーズエール」が同館で行われた。
「感謝と教訓」をテーマとした花絵(縦約2メートル、横約4メートル)が制作された。町民100人の感謝の思いをまとめた冊子「双葉町ありがとうメッセージ」の朗読会が開かれ、声優3人がメッセージを読み上げた。
メッセージパネルや花絵などは13日まで展示している。