12月2日 1967(昭和42)年12月2日 研究と資料保存へ 福島和算保存会が結成
江戸から明治時代初期にかけて、本県の田村、県北地方を中心に栄えた和算(日本数学)を保存しようという保存会。福島市で結成された。
結成当時は、各地の神社仏閣に掲げられた算額と算書などがわずかに残されているだけだった。日本に昔からある和算は関孝和の集大成「関流」と山形出身の会田安明が考え出した最上(さいじょう)流の二つがあり、本県で栄えたのは最上流。
本県では農民を中心に2万人近くの人が和算を学んでいたと言われているが、1872(明治5)年の学制改革で次第に衰えた。この時残っていた神社仏閣に残る算額や数理を伝えた算書を後世に伝えようという会。