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大津波警報発令を想定 相馬市で交通規制訓練 福島県警、防災対応型信号機を活用

2023.11.02 09:28
相馬市で実施した交通規制訓練。防災対応型信号機で、海方面に向かう車両の進行を止めた

 福島県警は1日、大津波警報発令を想定した交通規制訓練を福島県相馬市で実施した。10月に県内で初めて設置した防災対応型信号機を活用した。

 津波が想定される災害が発生した際、大津波警報発令直後に交通規制を実施する。警報発令を把握せずに海方面に向かう車両を止め、運転手の命を守る。被災現場での円滑な救助活動や支援物資の運搬につなげる。訓練に相馬市と新地町の県道394号上の計3カ所に設置した防災対応型信号機を活用した。

 県警本部や相馬署、相馬消防署の署員らが参加した。相馬署員が信号機に設置した信号制御器を手動で操作した。信号機と署員の誘導で海方面に向かう道路への進入を止めた。

 県警本部の板垣靖志交通部長は「県民に防災対応型信号機の存在を知ってもらうために、広報していく。災害時にスムーズに活用できるよう、訓練と情報共有に努める」と述べた。今後、浜通りや、噴火などの危険がある山の近くに防災対応型信号機を設置していく予定。