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学生製作の軽量飛行機完成 福島県立テクノアカデミー浜・郡山両校 万博での展示検討

2025.03.16 11:03
テクノアカデミー浜、郡山両校の学生が製作した軽量飛行機。完成披露式には室屋さん(右)らが臨んだ

 福島県立テクノアカデミー浜、郡山両校の学生が製作した軽量飛行機が完成し、福島市のふくしまスカイパークで15日、関係者に披露された。県は4月に開幕する大阪・関西万博で機体を展示する方向で検討を進めている。

 機体は全長約8メートル、全幅約6メートルで重さ約600キロ。テクノアカデミー浜機械技術科の学生が2022(令和4)年度から約3年かけて約1200種の部品を組み立てた。主翼などを手がけた2年の田村大輝さん(20)は「実際に人が乗るので図面通りに精度良く作る点を重視した。完成した時は『やっとできた』と喜んだ」と振り返った。

 機体製作に当たり、テクノアカデミー郡山精密機械工学科の学生が部品の強度や構造の解析を担った。福島市を拠点に活動しているエアレースパイロットの室屋義秀さん(52)が代表を務める航空マーケティング会社「パスファインダー」と県の産業人材育成連携協定による「リアルスカイプロジェクト」の一環。室屋さんは「驚くほど良くできていて安心して乗れる」と学生の頑張りをたたえた。

 完成披露式には関係者約90人が臨んだ。機体の完成を祝い、航空産業の発展と人材育成を加速させる決意を共有した。パイロットや航空整備士からも品質の高さを評価する声が上がった。

 県は今後、小中学生向けイベントで機体を展示するなど利活用に取り組む。